【日能研】母の狂気
「君達が合格できたのは、父親の“経済力”。そして母親の“狂気”」
最近流行りのセリフですが、今回は母親の狂気のお話。
日能研最下位クラスの底辺から、低偏差値私立中高一貫女子校に通う娘の母である私を例にお話ししたいと思います。
負の狂気①褒めずに否定ばかりする
娘が小学4~5年の頃は、毎週のように行われる育成テスト、公開模試の評価と偏差値の結果だけに毎回一喜一憂していました。
塾に通って、宿題もこなして、テストは出来て当たり前だと思っていたので、良く出来ても大して褒めない。悪ければ大激怒。
さらに、テスト直しを一緒にしながら、正答率が高い問題を間違えていたときは、なんでこんな簡単な問題できないの?と責めまくりでした。
負の狂気②スパルタで教える
娘は算数が不得意で、小学校の内容はそれなりにできていたのですが、塾の方は初めから足を引っ張っていました。
なので、算数は家で教えていたのですが…
いつも始めるときに「今日は怒らない!」と誓って教え始めるのですが、基礎問題がわからない、できないの繰り返しに結局毎回ブチ切れていました。授業で習ったところなのになんでできないの?基礎は出来て当たり前でしょ?という考えが前提にあったのと、娘の考えようとする姿勢が見えないことにイライラしてしまって。
主人に、「怒って教えて何になるんだ」といつも止められていたほどです。
負の狂気③周りの人と比べる
日能研の席順は成績順です。
私はこれも毎回気にして、しつこく娘に聞いていました。何人か同じ小学校から通っている子もいたので、その子たちに負けないように頑張りなさいと言っていました。
負の狂気からの抜け出せ!
どんどん成績が下がっていく中でも、いつか成績が伸びるのではないか、急に心を入れ替えて勉強し始めるのではないかと期待ばかりを高めて、「偏差値が少しでも高い学校に!」にということしか考えていませんでした。
しかし、6年生で最下位クラスの底辺になり、現在の娘の学校を志望校に絞ったとき、過度な期待は止めて、今の娘に合ったレベルでやっていこうと思ったときに、ふーっと肩の荷が下りたのです。
ポジティブ狂気
肩の荷が下りたからと、娘の中学受験をあきらめたわけでは全くありません。戦略の方にシフトチェンジです。
日能研を辞める選択はなかったので、授業はしっかり受けておいでと行かせ、志望校の過去問の添削もかなり細かくみていただきました。志望校判定テストもテスト慣れさせるためだけに受けさせて、1月のお試し受験も頑張りました。
日特、特別講座は受講していません。
一方、家では最低限の宿題はしなさいという約束の元、料理や工作など好きなことを自由にやらせていました。
私の方は、過去問の分析をして、出題傾向が高い単元をテキストからピックアップしたり、学校の入試対策説明会に娘と数回参加して情報を集めたり、今までになく勢力的に動いていました。
母が変わって、娘はどうなったか
怒るのをやめて、娘の学習量がどうなったかというと、残念ながら特に変わりませんでした。
ですが、怒らないということは、本当に心が平和です。
怒っていたころを思い出すと、なんてひどいことをしていたのだろうと心が痛んでしょうがありません。
娘に過度な期待をしていたのだと思います。そして、日能研に通ってさえいれば、どこかそれなりの学校には入れないとおかしいだろうと任せきりにしていたのが間違いの元だったのでしょう。
自発的に学べる子になってほしい
東大生の子が「親に勉強しなさいと言われたことがない」とよく見聞きしますが、うらやましい限りですよね!
良く出来る子のことが目につきがちですが、みんながそんな風に育てられたら、世の中のお母さんは苦労しません(涙)
私は娘の中学受験を通して、娘の自分の意思で頑張ろうという気持ちや行動をゆっくりとサポートしていこうと決めました。親が焦ってもしょうがない。
我が家のようにゆるく(甘やかしていると思われるかもしれませんが)、大学受験、将来、そして今の生活も幸せに送れるように、無理のない戦略を立てている家もあるということをお伝えするブログでした。
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